西村賢太
1月30日はまた学校に行って、トモたち一年生の昔遊びの授業のお手伝いをした。
これからこうの中学入学の準備もあるので、ゆっくりとしたペースで仕事をさせてもらっている。ありがたいことだ。
気になっていた西村賢太の作品をこの一週間で3冊読んだ。
『どうで死ぬ身の一踊り』
『二度はゆけぬ町の地図』
『小銭をかぞえる』
いやひどいわ。この主人公。
すべて同じ主人公の短編、中篇なんだけど、うーん、こんな人いやだ(笑)
30を過ぎて定職はなく、同居する女のパート賃金に頼る暮らし、おまけにカッとすると暴力をふるう。そんなくせに、大正期の不遇の作家、藤澤清造の全集を自費刊行しようとしているのである。
藤澤清造の資料や欲しい古本にはぱっぱかお金を使ってしまい、とにかく計画的にお金を使っていくということができない。この支払いがいついつまで、とわかっていてもちょっと小金を持つと使ってしまう。挙句支払いのために金策することになるのである。
ばかだあ。ほんとばかだ。
しかし、女に「糞野郎!」とか罵詈雑言浴びせている時にも自分のことはぼくと言うのがなんとも可笑しい。
女がこんなことをしたからとかこう言ったからという自己正当化、逆上したあと「どうして俺はこうなんだ」と自分を責めてみせる露悪的な行動、結局両方自分は悪くないという言い訳で、実は内省も反省もしていなくてそうしたほうが自分に有利だからで、だからまたつじつまがあわなくなって。
なんて男だと思いつつ、くすっと笑ってしまうと文章なのである。
ちょっと大丈夫!?清造全集は出せるの?つかやる気あるの?と新作が楽しみになってきた。
今日は午前中仕事をして、午後はぼけてしまったリンゴでタルト・タタンを作った。残っていた冷凍パイシートを使って簡単に。
リンゴを煮る匂いはとてもいい匂いで、こうもトモも帰ってきてから開口一番「何?このいい匂い」と言っていた。
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